まなび、はたらきに小さな発見
文房具・雑貨・家具のニュース情報サイト

【文房具 温故知新】1979年からスタートした「ノ-80番台」ノートの「潔さ」が気になる

 1979年発売の「電話連絡帳」から始まった「ノ-80番台」のノート。約40年前のデザインは、古さを感じつつも、今、改めて見ると「潔さ」からくるカッコよさのようなものが感じられるのではないでしょうか。

文房具 ノート・手帳
1979年スタートの「ノ-80番台」のノートのカッコよさが気になる。
1979年スタートの「ノ-80番台」のノートのカッコよさが気になる。 全 8 枚 拡大写真
 コクヨの品番「ノ-80番台」のノートが気になります。

 「ノ-80番台」という情報だけで、どんなノートかわかる人はほとんどいないと思いますが、以下のようなラインナップです。

ノ-80 電話連絡帳
ノ-81 郵便記入帳
ノ-82 慶弔記録帳
ノ-83 贈答記録帳
ノ-84 打合せ記録帳

※85以降は存在しません。

 商品名だけで想像がつくかと思いますが、電話や贈答などの記録という特定用途のためのノートです。中紙には、各用途に適したフォーマットが印刷されています。広く誰もが使うノートではありませんので、ご存知の方は少ないかもしれません。

※前回の「ビジネスセット」と同じく、マイナーな商品のご紹介ですが、今回は生産を終了した商品ではなく、現行品です!

 この「ノ-80番台」は、1979年発売の「電話連絡帳」「郵便記入帳」からスタートしました。当初、この2種類のデザインは現在とは少し違うものでしたが、1989年には現在のデザインで5種類のラインナップが揃いました。約30年前からのデザインですが、今、手にとっても、古いと感じるよりも、一種の「潔さ」からくるカッコよさを感じます。

 商品名は、漢字ばかりの硬い商品名が並びます。5冊全部あわせても、「打合せ記録帳」の「せ」の一文字以外すべて漢字です。今なら、商品名は「電話連絡帳」でも、ノートの表紙には英語で「Telephone Record Book」とか書きそうなものですが、このノートの表紙は漢字で「電話連絡帳」とだけ書かれています。太いゴシック体で堂々と!

 子ども向けのノートで、表紙にひらがなが書いてあるものはわりと見かけますが、大人向けのノートで表紙に大きく日本語が書かれているノートは少ないと思います。そんな中、このノートの堂々とした漢字表記は、「古さ」よりも、漢字のままいくんだという「潔さ」を感じるのは私だけでしょうか?

 他にも気になるところがあります。

【背表紙で識別するためのシール】
 本棚に並んだ状態でも、背表紙を見て、商品が識別できるように、表紙→背表紙→裏表紙にかけて、幅3cm×高さ4cmの白いシールが貼ってあります。このシールには商品の略称(「電話連絡帳」なら「電話」)が漢字で、なんと9~10個も印刷されています。なぜ、そんなにたくさん印刷してあるかというと、多少、左右にずれて貼ったとしても、背表紙の幅に必ず印刷の文字がくるようにして、読めるようにするためです。背表紙の真ん中に正確に貼ることにコストをかけるよりも、確実に読める方法を選択していることにも「潔さ」を感じます。

【多色刷りの中紙】
 中紙はグレー/ブルー/レッドの3色刷りです(「打合せ記録帳」のみグレー/ブルーの2色刷り)。この3色刷りは帳簿の中紙に使われていた配色です。紙の白色度を上げて、印刷をはっきり見せるという手法ではなく、色を増やすことで、見やすくするという手法がとられたのだと思います。

【フォント】
 表紙の堂々としたゴシック体の商品名に対して、中紙は可読性が高い明朝体が使われています。ノート全体の統一感よりも、オーソドックスな適材適所な使い分けにも「潔さ」を感じます。

 今回は「ノ-80番台」の意匠面(見た目)について書きました。30年近く前のデザインですので、最近の意匠面への配慮とは違う視点が感じられましたので、それらをいくつかご紹介してきました。

 次回はこれらのノートの機能面について、書きたいと思います。

ウェブマスター
アナログなノートが好きなのに、仕事はなんともデジタルなウェブマスターです。ロングライフでロングテールなモノが気になります。最近のお気に入りは、方眼罫のキャンパスノートと黒のサインペンです。

《ウェブマスター》

この記事の写真

/

特集