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テープカッターの地味な進化~まっすぐあれ、と思うところにまっすぐあり~

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テープカッターの地味な進化~まっすぐあれ、と思うところにまっすぐあり~
テープカッターの地味な進化~まっすぐあれ、と思うところにまっすぐあり~ 全 6 枚 拡大写真
 画期的な新機能や華々しさはないけれど、地味に進化している定番文具をとりあげるこのコラム。今回はどこの家庭にもひとつは転がっているであろう、テープカッターの進化に注目したい。

◆一度使うと手放せないテープカッター「カルカット」

 このコラムに登場する商品は、私の愛用品であることも少なくないが、中でも今回紹介するテープカッター「カルカット」は自宅と職場にひとつずつ常備し、特に自宅用はいつでもすぐ手が届くちゃぶ台の上という、文房具にとっての一丁目一番地に鎮座して頂くほどに溺愛しているアイテムである。

 それほどまでに手放せない理由は、「カルカット」最大の特徴である特殊な「刃」に隠されている。

◆テープを裂かずに「切る」ヒミツは「小さなナイフ」の山脈

 実は従来のテープカッターは、「カッター」と名乗りつつ、テープを「切る」のではなく「裂いて」いる。斜めについたギザギザの刃の先端がプツプツと刺さり、これで開いた穴を起点にテープが裂けることで、切れているように見えるのだ。

 これに対し、「カルカット」の刃はテープに対して垂直についている。刃はとても薄く、よくよく目を凝らすと小さい山が連なった形状であるのが見てとれる。従来のテープカッターをフォークに例えるなら、「カルカット」は山のひとつひとつが小さなナイフである。これが垂直にテープに当たることで、文字どおりテープを「切って」いるのだ。

 しかし、ここでひとつの疑問が湧いてくる。テープを「切る」のが目的なら、わざわざ小さな刃を連ねるようなめんどうなことをしなくても、大きな刃がひとつあればいいのではないだろうか? 実は、そういった製品もなくはない。しかし、カミソリのような刃がついたテープカッターでは、テープだけではなく手も切ってしまう危険性がつきまとう。カバーの形状等で工夫するにしても、やはり子供が使うようなシーンでは少々心配である。

 「カルカット」は、テープが切れても皮膚は切れにくいよう、極限まで刃を小さくすることで、使いやすさと安全性の絶妙なバランスを実現しているのだ。従来のテープカッターと比べても、うっかり引っかけて「イテッ!」となるリスクは少ない。子供の工作やスーパーマーケットの袋詰め台など、誰でもどこでも安心して使えるようにとの配慮が感じられる。

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《ヨシムラマリ》

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