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それでも「いいペンを教えて」と聞く覚悟はあるか~文具自分紀行・その2

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それでも「いいペンを教えて」と聞く覚悟はあるか~文具自分紀行・その2
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 私ことヨシムラマリが、日頃から「あーでもないこーでもない」と考えている紆余曲折をあえて公開することで、文房具について思考をめぐらせ悩む楽しさを半ば強制的に共有しようというこのコラム。第2回は、すべての文房具好きを大いに困らせる「あの質問」について考えてみたい。

◆聞かれるともれなく「ウッ」となる質問ナンバーワン

 前回は文房具オタクとして「手帳が使いこなせない」という悩みをよく打ち明けられる話を取り上げたが、逆にこちらが大変に悩まされる質問、というのもある。

 それが、「いいペンを教えて」だ。

 わかっている。この質問をしてくれた人にはまったくなんの悪気もないことはわかっている。だが、これを聞かれた途端、さまざまな想いが頭の中を駆け巡り、思考がオーバーフローを起こして答えるどころではなくなってしまうのである。なぜ、それほどまでに私が困るのか。そしてその沈黙の2~3秒の間に何を考えているのか。少し詳しく解説してみたい。

◆困る理由1 「ペン」といってもいろいろありすぎるから

 最初の理由として、そもそもここでの「ペン」が何を指しているのかがわからない、というのがある。

 「ペン」とひとくちにいっても、ボールペン、万年筆、サインペン、筆ペン、つけペン、製図ペン、ドローイングペン、ガラスペンなど、どれも「ペン」といえば「ペン」なのだ。「今ペンって言ったけど、一体なにペン!なにペンのことなの?!」と質問者の両肩をつかんで問い詰めたい気持ちをグッとこらえて、「まあでも常識的に考えてボールペンだろうな…」と類推するまではしたとして、「ボールペン」にだってとんでもなくたくさんの種類があるのである。

 まずインク。ざっくり油性、水性、ゲルときたところに、近ごろは「エマルジョン」や「セルロースナノファイバー配合」など、必ずしもこの分類におさまりきらない新機軸も増えている。ペン先に入っているボールの直径だって、一般的なものだけでも0.3mmから1.0mm前後まで幅広くラインナップされており、同じ商品名のついたペンであってもボール径が違うだけで書き心地がまったく別物だったりもする。値段をみても100円程度から数千円まで幅があるし、入手のしやすさ、ボディの素材やデザインも多種多様である。
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《ヨシムラマリ》

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