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フテネコに続くニューキャラ誕生の予感!? 芦沢ムネトさんがビワコミックとマンガムテープに描いてみた

文房具 ノート・手帳

ビワコミックに描き下ろし作品を描いてくれた芦沢ムネトさん
ビワコミックに描き下ろし作品を描いてくれた芦沢ムネトさん 全 10 枚 拡大写真
 コクヨのReEDEN(リエデン)シリーズは、水質浄化や生態系保全などにつながることから、びわ湖・淀川水系のヨシを使用して開発されたエコ文具シリーズ。そのReEDENシリーズ発売10周年を記念して数量限定でつくられたのが、コミックのようなノート「ビワコミック」です。

 表紙にニスを塗る特殊印刷をほどこし、ノートを傾けると光の反射によって、琵琶湖と絵柄が躍動感をともなって出現。中紙の罫線はコミックのようにコマ割りされ、集中線やバラの花など、効果的なデザインが印刷されています。

 「マンガムテープ」はコクヨデザインアワード2016で「気持ちを送ることまでデザインしていること」が高く評価されて優秀賞を受賞し商品化されたもの。漫画の吹き出し、効果線が印刷されたビニールテープで、おくりものの背景にあるストーリーや、想いを描くことで、気持ちを視覚的に添えることができます。

 お笑いユニット「パップコーン」のリーダーで、人気キャラクター「フテネコ」の作者でもある芦沢ムネトさんに、フテネコの誕生秘話などを聞きながら、この2つの製品に新作を描いていただきました!

ビワコミックの中ページのコマを見ながら構想を練る芦沢ムネトさん
ビワコミックの中ページのコマを見ながら構想を練る芦沢ムネトさん

◆流行らせようという欲もなく、描きはじめたフテネコ

--フテネコはどのように誕生したのですか

芦沢さん:僕は多摩美術大学の出身なのですが、もともと漫画やアニメが好きで、アニメーターになりたくて進学したものの、大学時代に演劇を学び、バンドもやり、お笑いにも取り組みまして、現在に至ります。

 2011年頃、ホテルでバイトをしていたあるとき、それほど忙しくなかったこともあって、休憩時間などに漫画のようなものを描いてTwitterにアップしてみました。まだ、Twitterも今ほど知られていなかったように思います。最初はサラリーマンのおじさんがかっこいいことを言う、ちょっとシュールな大喜利のようなものを描いて投稿していましたが、リツイートされることもほとんどありませんでした。あるとき、ネコの漫画を描いてアップしてみようと思い立ちました。といっても、現在のフテネコと違い、毛がフサフサのいわゆる一般的な猫でした。

--なぜ、ネコだったのでしょうか

芦沢さん:なんというか…猫が好きだったんです。散歩していてたまたま路地に出ると道の真ん中に猫がいたとき、その猫が「なに、こっち見てんだよ?」と思っていそうな感じ。あの、どこか身勝手な雰囲気が好きなんです。

 これは完全に後付けですが、猫を選んでよかったと思います。犬は犬種によって顔も体の大きさもいろいろです。その点、猫はどの種類であっても、ビジュアル面においても共通の猫らしさがあるように感じています。まあ、これは個人的な意見ですが。

--Twitterだけでなく、書籍も出されるなどフテネコは人気です。どんなところがポイントだと思いますか

芦沢さん:僕自身が楽しんで描いているからでしょうか。自分でもよくわからないのですが、面白いと思っていただいているのであればありがたいです。こうなるまでに音楽関係の知り合いが「うちの猫みたいだ」「うちの猫に似ている」などとリツートしてくれたことでTwitterのフォロワーがあっというまに増えたり。大の猫好きの坂本美雨さんから「あなたの猫といっしょに仕事をしたい」といったDM(Twitterのダイレクトメッセージ)をいただいたり、いろいろなことが重なってここまで広がったのだと思います。猫でありながら、人みたいなところが気に入ってもらえているのかな、と感じています。ちなみに僕は猫は飼ってません(笑)。

ビワコミックを少し眺め、すぐに描きはじめた芦沢ムネトさん。コクヨのペンケース〈C2・シーツー〉をご愛用!
ビワコミックを少し眺め、すぐに描きはじめた芦沢ムネトさん。コクヨのペンケース〈C2・シーツー〉をご愛用!

◆見ると描きたくなる「ビワコミック」と「マンガムテープ」

 フテネコ誕生秘話などを聞いたあと、いよいよビワコミックとマンガムテープに、作品を描いてもらいました。

 はじめに芦沢さんが手にしたのはReEDENシリーズのビワコミック。芦沢さんにお願いしていたお題は「琵琶湖、ヨシ、ナマズ、滋賀県の名産品、文房具、ノートの思い出」。まずは肩慣らしに自由課題に挑む芦沢さん。

 コップが空から落ちてきて、それをキャッチしようと飛びつくフテネコ。ところが残念。コップをつかむことはできず、木に激突したフテネコは天国に召されてしまう、というなんともシュールな作品。なぜコップが?という疑問は謎のままで…というユーモアセンス。これぞ芦沢ワールドというべきでしょうか!

肩慣らしに描いてくれた自由課題作品。集中線が描かれている右上のコマを見たとたん1コマ目の絵とストーリーが浮かび、左下の最後のコマは、あらかじめ雲のような形なので天国のイメージにつながったそうです!
肩慣らしに描いてくれた自由課題作品。集中線が描かれている右上のコマを見たとたん1コマ目の絵とストーリーが浮かび、左下の最後のコマは、あらかじめ雲のような形なので天国のイメージにつながったそうです!

 肩慣らしが済んだところで「琵琶湖、ヨシ、ナマズ、滋賀県の名産品、文房具、ノートの思い出」のお題のなかから何か描いてほしい、とお願いすると、芦沢さんはナマズを選択。

 ものの5分ほどで、イケメン男子のような少年と、ナマズとの恋バナを仕上げてしまいました。しかもナマズも男子というのが、なんというべきか、現代を象徴しているように思えてくるから不思議。ここでも芦沢ワールド炸裂!

琵琶湖にまつわるお題「ナマズ」をキーワードに描いてくれた傑作品!フテネコにまけないくらい人気キャラになりそうな予感!?
琵琶湖にまつわるお題「ナマズ」をキーワードに描いてくれた傑作品!フテネコにまけないくらい人気キャラになりそうな予感!?

 フテネコに続く新キャラ「ナマズ」登場?!の興奮も冷めやらぬうちに「マンガムテープ」を手にした芦沢さん。マンガムテープのお題として用意していた「ガムテープ、お引越し(新生活・初めてのひとりぐらし・入学・入社)、お届け物、贈り物」から、芦沢さんがピックアップしたのは「新生活」。

マンガムテープのお題は「新生活」
マンガムテープのお題は「新生活」

 タテに並んだコマを眺めていたかと思ったら、あっという間に描きはじめる芦沢さん。箱の中身をクイズのように見せながら、当てる前に教えてしまうという、意外な展開。この漫画を描いたあと、「箱を空けたと思ったら、箱の中身にマンガの続きがあってもいいかも」というアイデアも飛び出した芦沢さん。ユーモア溢れる漫画を即興のように描けるだけでなく、新しいアイデアが次々に湧き出る芦沢さんの姿に、芸人さんのすごさをあらためて思い知らされました。

箱の中身をクイズのように見せながら、当てる前に教えてしまう…という意外な展開!
箱の中身をクイズのように見せながら、当てる前に教えてしまう…という意外な展開!

◆「うまいだけが絵じゃない」というメッセージを込めて

 芦沢さんを見ていて何よりも感じたのは、描くスピード。どの漫画もアイデアを考えるところから数えて、完成までに要する時間は5分ほど。多摩美術大学に入るまではデッサンのトレーニングなどを積んだものの、映像演劇科に入学してからはそれほど絵を描きまくったわけではないそうですが、なめらかで素早いタッチは、やはりさすが。今でも、絵を描く筆記具とスケッチブックを常に持ち歩いているそうです。

いつも芦沢さんが持ち歩いているスケッチブックに描かれた、自作のキャラクター「ロック」
いつも芦沢さんが持ち歩いているスケッチブックに描かれた、自作のキャラクター「ロック」

 まさに描き下ろしほやほやの作品を前に「ビワコミック」と「マンガムテープ」の感想を聴きました。

芦沢さん:ビワコミックは、コマのかたちが特徴的で集中線や花など最初から描かれているので、描きやすいんじゃないですかね。たとえば、小学生でも、白紙に1から描くより描きやすいんじゃないですかね。勉強のまとめノートなどに使って面白いかもしれませんね。

 マンガムテープは、漫画を描いて荷物に貼って送ったら、もったいなくて箱を開けられないかもしれませんね。中に入っているものをフキダシに描くだけでも楽しいし、開けるときに嬉しいと思います。

素早くストーリーを考えて描き上げる芦沢ムネトさん。今後も幅広いご活躍にますます期待!
素早くストーリーを考えて描き上げる芦沢ムネトさん。今後も幅広いご活躍にますます期待!

 芦沢さんには、3年続けて「コクヨキャンパスアートアワード」の審査員を務めていただいています。「審査はいつも楽しみです。絵がうまいだけでなく、というと語弊があるかもしれませんが、絵が上手かどうかだけで選ばないように気をつけています。そのような観点からも審査するのが、お笑いタレントでもある僕の役目だとも思っています」という芦沢さん。絵を描くだけでなく、ストーリーを考え、ユーモアを感じる作品を短時間で生み出す芦沢さんならではの感性を感じました。

 多方面で活躍する芦沢さんは、5月にソロライブ、6月の展覧会を開催されるそうです!幅広い活躍が今後ますます期待されますね。

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芦沢さんによる、フテネコのシュールな世界はこちらでも存分に楽しめます!「チャンネルはフテネコのままで」(KADOKAWA)
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《大倉恭弘》

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