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【デジアナ文具最前線】第7回 デジアナ文具の肝とはなにか

今回はデジアナ文具の、デジタル機器との関係や、デジアナ文具に共通する特性について説明する。

文房具 デジもの
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 今回はデジアナ文具の、デジタル機器との関係や、デジアナ文具に共通する特性について説明する。

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単機能であるがゆえにてっとり早い
 デジアナ文具には、それまで、ノートやメモ帳、あるいはスタンドアローンのハードウェアに保存されたままだった情報を、デジタルツールや保存先のクラウドに送出するためのアプリがある。それがゆえに“デジアナ”なわけだ。また、専用のアプリを持たない普通のメモなどに書いた情報のデジタル化するための汎用のアプリもある。

 デジアナ文具では、最初からデジタル化が想定されているために、メモ側のマーカーによるタグ付けなどの機能が専用アプリとの組み合わせで実現されていたりする。またデジタル化に際して、コントラストや台形補正、あるいはOCRなどの機能を提供し、さらには、クラウドに送信する機能が用意されている。

 現時点において、知的生産の最終的な成果物は、WordやPowerPointのファイルの形になることが多い。とはいえ、その途中で考えたり判断したり決めたり、記録したりといったことのためのツールは、必ずしもパソコンやスマートフォンがいいわけでもない。

 とくに、思いついたことをすばやくメモしたり、要素を列挙したり、アイデアを書き殴ったりするのには、紙とペンのほうがてっとりばやい。また、たとえばデータ自体はデジタルなポメラの場合も、テキストファイルしか作れない点がアナログ的だ。そしてアプリでは、DropboxやEvernoteなどのクラウドサービスへの送信機能がある。それは、例として写真をあげた各種ツールに共通している。

ポメラ(キングジム)専用のアプリ。QRコード化した文書を読み取ったのち、各種クラウドサービスやiOSアプリの「ファイル」などに送信できる

CamiApp(コクヨ)の専用アプリ。簡単な画像編集機能が用意されている。クラウド連携機能もある

AdobeScan(Adobe)。撮影した画像は、PDFファイルになる、AdobeCreativeCloudにアップされる

 このように、デジアナ文具は、本来はノートや特定ハードウェア内でのみ保存され、完結していた文字情報や画像、図などを、パソコンのHDDやクラウドサービス上にアップし、共有・再利用することができる。またポメラにせよ、CamiAppにせよ、テキストファイルなり手書きのメモなり単機能であるがゆえに、書くことに集中することができる。

 つまり、知的生産の初期段階を担うのがデジアナ文具であり、それをデジタルな保存手段に橋渡しするのが専用・汎用のアプリなのである。



【著者】舘神龍彦
手帳評論家、ふせん大王。最新刊は『iPhone手帳術』(エイ出版社)。主な著書に『ふせんの技100』(エイ出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)『ポメラ×クラウド活用術: ポメラをクラウドエディターにする方法』(http://amzn.to/2Cm39Bo)など。また「マツコの知らない世界」(TBS)、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)などテレビ出演多数。

《舘神 龍彦》

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