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【我喜愛的文具店(私の好きな文具店)香港編4】文具店の新しいかたち

 香港の電気街にある雑居ビルの小さな一室、土日の午後だけ営業、扱う商品は少しだけ、店長さんは顔もお名前も匿名希望。そんな文具店と聞くと少し不思議な香りがしますが、とても素敵なお店なのです。

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雑居ビルの一室に、とても素敵な文具店を発見。
雑居ビルの一室に、とても素敵な文具店を発見。 全 12 枚 拡大写真
 電気街にある雑居ビルの小さな一室、土日の午後だけ営業、扱う商品は少しだけ、店長さんは顔もお名前も匿名希望。そんな文具店と聞くと少し不思議な香りがしますが、とても素敵なお店なのです。

 もしかすると、これからの文具店ってこのスタイルなのかもしれない、と思わせてくれる小島文具堂を今回はご紹介します。

 香港では昔ながらの文具店が年々減り、チェーン店以外の情報で入ってくるのは閉店の話ばかりという事を以前書きましたが、ここ最近はポツポツと、新しいお店の情報が入ってくるようになりました。これらの新しい文具店には、昔ながらの文具店と異なる特徴がいくつかあります。運営している人たちが若いこと、取扱商品が少ないこと、オンラインでも商品が買えることなどです。そして、こういったお店の情報は、だいたいSNSから入ってきます。私が数カ月前に小島文具堂のFacebookページに出会った時、私の同僚は誰もこの店を知りませんでしたが、開店から半年足らずで既にフォロワーは1000人を超えており、みんなで驚いたのを覚えています。

 小島文具堂は九龍の繁華街の北部、深水埗にあります。ここは言うなれば「香港の秋葉原」。コンピューター店(電脳街)や道具屋等が集まる場所で、センスの良い文具店とはまるで対極のイメージです。さらに、お店があるのは見つけにくい古いビル中。こんな場所ですので、まず断言できるのは、街を歩いて偶然この店を見つける、ということは絶対ありません。従来の文具店と言えば、商店街などの路面店やショッピングセンターなど、学生や家族づれの人通りが多い場所に店を構えるのが相場ですが、なぜ深水埗、なぜビルの中なのでしょうか。
小島文具堂さんはこの中のどれかのビルの中にあります。
 オーナーで店長のAさんから見ると、深水埗は「問題解決の場所」なのだそうです。つまりここは、人々が他で見つからない物を探しに来る場所であり、小島文具堂の品ぞろえの特徴である「他店とは異なるこだわり文具」との相性が良いと感じるのだとか。この視点の鋭さと新鮮さに、私はとても強い印象を受けました。世代が変わり、視点が変わることで、街の良さが再発見され、生き返る息吹のようなものを感じたのです。

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《雲吞麺》

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