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【我喜愛的文具店(私の好きな文具店)香港編5】文具と本の、切っても切れない関係

 文具を買えるお店は、文具専門店だけとは限りません。香港の場合はまず思いつくのは書店です。今回は、文具と本の切っても切れない関係についてご紹介します。

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文具店?いや、書店です。
文具店?いや、書店です。 全 7 枚 拡大写真
 文具を買えるお店は、文具専門店だけとは限りません。日本だとまず思いつくのはコンビニかもしれませんが、香港の場合はまず思いつくのは書店です。街を歩いて「〇〇書店」「〇〇書局」とあれば、その店の中には結構な確率で文具売り場があります。時には大半が文具、なんてお店もあったり。今回は、文具と本の切っても切れない関係についてご紹介します。

 今回お邪魔したのは、天后・大坑エリアの近くの銅羅湾道。(ちなみに筆者は15年前にこの辺りに住んでいました!当時はお洒落とはほど遠い街で、街の変化に驚きです。)この道に不思議と2件書店が軒を並べています。そのうちの1件、天利行書局は、香港に3店舗を持ち、出版・書籍販売を行う創業70年の老舗。書店という名前ながら、右手の壁と奥の従業員専用スペースを除き、入り口からずーっと文具・文具・文具(とおもちゃ)というようなお店です。

 対応してくださったのは、この店で8年お勤めの李さん。いつも感じていた疑問をぶつけてみました。

ーなぜこのお店は、輸入文具をたくさん売ってるのですか?(注:香港では輸入文具が売られていることは珍しくないですが、このような小さな店舗で輸入文具が多数取扱われているのは珍しい)
文具が大好きな李さん。「良い文具を買ってくれるお客様が多いのは幸せ」
「この辺りはいい学校が多くて、お金持ちの学生が多いのよ。彼らの財布の中身は私の財布よりも全然多いの。」

「しかも、バス停が店の前にあるから、時間潰しに学生の子たちがいつも寄ってくれるの。」

「私も文具が好きだから、この店にいると、本当にいい文具を薦めて買ってもらえるから嬉しいわ。そう言えば、日本人のお客さんも良く来るのよ。」

 店の立地を考えるとき、どうしても周囲の学校や住宅といった環境に目が行きがちですが、「スクールバスのバス停」という、なかなかの目の付け所、さすがです。

 さて、冒頭の「文具と本の切っても切れない関係」について。本棚に近づいて見てみると、答えが分かります。実はこの店で売られている本は、ほとんどが学生の教科書・参考書なのです。香港の学校は、日本の学校とは異なり、教科書を学校で配ってはくれません。学校から指定を受けた教科書を、書店に行って予約し、教科書が入荷したら取りに行くというシステムなのです。そのため、書店には自然と学生が足を運ぶことになり、そのついでに文具を買ってくれるわけです。

 ここに、本・学生・文具という強いつながりが生まれます。本と文具は知的な活動という点で相性が良いことも、この組合せをより強くしている原因かもしれません。そう言えば、業界団体も「香港図書文具協会」と完全に一つの団体で運営されているので、この関係を切るのは簡単ではないですね(笑)。

【雲呑麺】コクヨ香港支店勤務のアラフォー日本人男性。以前は好きなローカル料理を聞かれると、迷わず雲呑麺と答えていた。駐在歴4年で広東料理の奥深さを知るにつれ、「好きなローカル料理は?」が、今となっては最も答えに困る質問となっている。雲呑麺
コクヨ香港支店勤務のアラフォー日本人男性。以前は好きなローカル料理を聞かれると、迷わず雲呑麺と答えていた。駐在歴4年で広東料理の奥深さを知るにつれ、「好きなローカル料理は?」が、今となっては最も答えに困る質問となっている。

《雲吞麺》

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