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キャンパスアートアワードグランプリ受賞者インタビュー「電車を描いているときが一番楽しい」

 中高生が描く地元のイチオシから日本全国の魅力を発見する絵画コンテスト「キャンパスアートアワード2018」グランプリに輝いた名古屋市立工芸高等学校3年生の久保山莉恵さんに、受賞作品「赤い電車の春」についてインタビューしてきました。

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キャンパスアートアワード2018グランプリを受賞した、名古屋市立工芸高等学校デザイン科3年の久保山莉恵さん
キャンパスアートアワード2018グランプリを受賞した、名古屋市立工芸高等学校デザイン科3年の久保山莉恵さん 全 4 枚 拡大写真
「My Sweet Home Town~地元のイチオシ~」をテーマに、中高生が描く地元のイチオシから日本全国の魅力を発見する絵画コンテスト「キャンパスアートアワード2018」の受賞作品が決定しました。

 今年で第4回の開催となる今回も全国から多数の応募がありました。全応募作品の中から見事グランプリに輝いた名古屋市立工芸高等学校3年生の久保山莉恵さんに、受賞作品「赤い電車の春」についてインタビューしてきました。

--グランプリ受賞おめでとうございます。

 驚きでいっぱいです。今までに大きな賞をいただいたことが無かったのに、まさかキャンパスノートの表紙になるなんて。今出来る精一杯を出せました。自信はなかったですが、グランプリ受賞で自分に自信が持てました。

--応募のきっかけは何ですか?

 幼稚園の頃から絵を描き続けています。造形教室にも通っていて、募集の新聞記事を見た造形教室の先生のすすめや、学校掲示のポスターでキャンパスアートアワードのことを知りました。高校生活最後のチャレンジとして応募しました。
グランプリ作品「赤い電車の春」
--電車が印象的な作品ですが、題材はどのように決めたのですか?

 自分の好きなものを書こうと思って電車を選びました。好きなアーティストさんがいわゆる電車オタクで、その影響で私も電車が好きになりました。今では電車に乗るのも見るのも描くのも大好きです。

 地元のイチオシと言うことで、いろんな景色をネット上で探しました。春に五条川を渡る赤い電車が素敵だったので、その風景を選びました。実は私も実際には見たことのない景色でした。こんなにいい景色が近所にあることを知らなかったのです。まだ見ぬ地元のイチオシとして、ぜひ紹介したいと思いました。

--電車の精密な描写や絵に隠された遊び心が審査員の好評を得てのグランプリ受賞となりました。どんなことを意識して描いたのですか?

 出来るだけ精密に、リアルに見えるように描きました。光と影の対比や、電車のカチッとした部分と植物の柔らかい部分との違いをしっかり描き分けられるように意識しました。直線の表現は溝引き定規を使ったり、色を塗るときは少しずつ少しずつ端から塗り、光の表現は上からのせたり、学校や造形教室で教わった技術を使ってとにかくリアル感が出るように気をつけました。画材はアクリル絵の具を使っています。

--苦労した部分はありますか?

 植物のやわらかさを出すのが難しくて、何度も塗りなおしをしました。電車の下の暗い部分も苦労したポイントです。大げさに描いてパーツを目立たせるようにしました。夏休みの間に一ヵ月半かけて描きましたが、電車を精密に描いていくのはとても楽しかったです

--エビフライや手羽先が絵の中に隠されていますね。審査員も見つけて嬉しそうでした。

 もしもノートになったら、リアルな電車の絵の表紙というだけではもったいないと思いました。手に取ってくれる人のことを考えて、名古屋を楽しんでもらえるように名古屋の代表的な名物を加えました。気付いてもらえて嬉しいです。

--作品がキャンパスノートの表紙になります。どんな風に使って欲しいですか?

 やはり学生の皆さんに使って欲しいと思います。電車の直線の感じが数学に似合いそう。女の子にも手にとってもらえたら嬉しいですが、電車柄なので少し心配です。もちろん自分も使いたいと思っています。名古屋芸術大学に進学が決まっていて、デザインに関する勉強に使いたいと思います。春からは、実際にこの赤い電車に乗って通うことになるんですよ!


 学校の実習以外ではリアルな絵を描いてこなかったという久保山さん。実は2年生まではマンガ研究会に所属し、趣味でイラストや漫画を描くことが多かったそうです。3年生の1学期の課題であるリニア・鉄道館がテーマの製作で電車を描くことに目覚め、見事グランプリ受賞。今後は人物のリアルな絵にチャレンジしてみたいそうです。
リニア・鉄道館をテーマに描いた課題実習
 2018年12月18日~24日に開催される、名古屋市立工芸高等学校デザイン科卒業制作展「のぞいてのぞく」の準備にお忙しくされている中でのインタビューでしたが、ひとつひとつの質問に真剣に答えてくださいました。インタビューの最後、「私の生まれ育った名古屋にぜひ遊びに来てください!」と語る姿が印象的でした。

《inspi編集部》

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