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共感を得られない人の話は「本気度」「リアリティー」「将来像」が見えてこない

できる人はプレゼンをするとき「自分の本気度をどう示すのか」「リアリティー(現実感)をどう伝えるか」「将来像をどうイメージさせるか」について考えています。下地寛也(しもじかんや)の連載31回目

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プレゼンのコツ<本気度を示す>
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 プレゼンで共感が得られていないと感じるときは、「本気度」「リアリティー」「将来像」の3つのポイントのどこかが伝わっていないのかもしれません。

 こんにちは。コクヨの下地寛也(しもじかんや)です。プレゼンのコツをお伝えするこのコーナー、31回目。

 今回は共感を得るために何を意識するべきか。

 できる人はプレゼンをするとき「自分の本気度をどう示すのか」「リアリティー(現実感)をどう伝えるか」「将来像をどうイメージさせるか」について考えています。順番に見ていきましょう。

本気度を示す



プレゼンのコツ<本気度を示す>

 人の提案を聞いていて、その計画は誰が責任感を持って実行するのだろうと感じることはないでしょうか。

 以下の2つの表現を比べてみてください。

△:「計画は完璧なのでうまく実行してもらえれば成功します」
◎:「私は本気で取り組み、必ず成功させます」


 説明する人が戦略系や企画系の部門に所属している場合、「私は計画を考えることが仕事なので、実行の責任は現場の人たちにありますよ」という雰囲気を感じることもあるでしょう。

 計画をいくら緻密に立案しても、誰が責任を持って実行するのかで、成否は大きく変わります。

 プレゼンを聞く人も「この人はどのようなスタンスで提案した計画に関わるつもりなのだろう」と考えているものです。

 つまりプレゼンにおいて、自分の本気度を示すことは非常に重要です。

 例えばこのように言ってみましょう。

・「自分は責任を持って実行まで関わります」
・「自分はこのプロジェクトに命をかけているんです!」


 伝え手の本気が伝われば、プレゼンの内容に多少稚拙な部分があっても協力してあげたいと思う人が出るものです。

曖昧な社会の問題を身近な親族の問題にする



プレゼンのコツ<曖昧な社会の問題を身近な親族の問題にする>

 プレゼンを聞いていて、リアリティー(現実感)がイメージできない。自分ごとで考えられないといったこともあるでしょう。

△:「この添加物には発がん性物質が入っています」
◎:「自分の子供が毎日これを食べてがんになったら……」


 たとえば「環境問題で地球の温度が○度アップする」「理不尽な格差の問題で差別されている人がいる」など

 社会全体の問題はなんとなくピンと来ない遠い世界の話だと思われることがあるでしょう。

 ところが、その問題に自分の子供や家族が巻き込まれたら、それこそ冷静ではいられないはずです。

 どうすれば、聞き手に現実感を持って考えてくれるかを考えてみましょう。基本的には、「身近な人に影響があるかもしれない」と思わせればいいわけです。

 例えば、このような表現です。

・「自分の親がそんな施設で扱われることを想像できるでしょうか」
・「自分の部下が心の中で、そう思っているとしたらどうでしょう」


 誰かひとりをイメージさせることで話の共感度は大きくアップします。

聞き手をイメージの世界へ導く



プレゼンのコツ<聞き手をイメージの世界へ導く>

 未来の成功した状態を聞き手にイメージさせるのは難しいものです。

△:「お店が繁盛します」
◎:「想像してみてください。お店に行列ができています」


「お店が繁盛します」「街に活気があふれます」「管理職が若手のやる気を引き出せるようになります」と言われても、あまりピンとこないなと思うでしょう。

 そんなときに有効なのが「皆さん、ちょっと想像してください」という言葉。そう言われるとなぜか想像してしまいます。

 たとえば、赤字続きのお店のオーナーになったつもりで読んでください。

「ちょっと想像してみてください。5年後のこのお店です。店には毎日1000人以上のお客さんが来て、店員は笑顔で接客しています。お店を閉めた後も店員はテキパキと次の日の準備をしています。売上も楽々達成。この提案はその未来をつくるためのファーストステップです」。どうでしょうか。

「何をするのか」より、「どんな未来にするか」を理解してもらえれば、プレゼンの内容に共感してくれるでしょう。

 使い方はこのような感じです。

・「イメージしてもらって良いですか。財布にお金が溢あふれています」
・「ちょっと想像してください。新球場が笑顔の子供で満席です」


 聞き手を上手く想像の世界に導いてみてください。

プレゼンの語彙力 おもしろいほど聞いてもらえる「言い回し」大全
下地 寛也 (著) たかだべあ(イラスト)



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《下地寛也》

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